不適切な広告
インターネットは様々な情報に簡単に無料でアクセスできる一方で、大量の広告に溢れています。このサイトでもGoogle AdSense等を用いて広告を表示することを検討しています。
ただ、最近は闇バイト広告などをはじめとする不適切な広告の話題をよく耳にするようになってきました。また、成人向けのコンテンツもネット上で頻繁に遭遇します。うっかりクリックしてしまうと一面成人向け広告で埋め尽くされたりします。
なので、現状なにも手を打たないまま子供にスマホを買ったりもっと言えば親のスマホを一緒に見たりしているときでさえ不適切な広告が表示される可能性があります。このような広告は子供には極力見せたくないものです。そこで、今できる一番の自衛が広告ブロックの導入だと思います。
ブラウザはChromeじゃなくてもいいしSafariじゃなくてもいい
たとえばスマホでインターネットを見るとき、多くの方がChromeやSafariを使っていると思います。これらのブラウザはAndroidやiPhoneに最初からインストールされているものです。
たとえばSafariなんかにはポップアップ広告をブロックする機能がデフォルトでついていたりします。
ただこのような機能は多くの広告をブロックするような強力なものではないです。(子供には)不適切だと思われる広告の多くをブロックするわけではないのです。そのため、これらのブラウザで広告ブロックを行う場合、追加で拡張機能をインストールするのが一般的です。
ただ、ChromeやSafariへのこだわりがそこまでないのであれば、広告ブロック機能がデフォルトでついているブラウザを使うというのも一つの手です。このようなブラウザの1つがBraveです。
Brave
Braveは広告ブロックなどのプライバシー保護機能(Brave Shields)がついたブラウザで、具体的には以下のような機能がついています。
- ほとんどの広告とそれに付随するトラッカーをブロックします。
- 実際に訪問したサイト以外のクッキーを捨てます。
- クッキーを使用せずにブラウザを追跡、認識することを難しくします。
- Webサイトがサポートしている場合は、安全な接続方法を使います。
- 例えばあなたのコンピュータを使って暗号通貨を採掘しようとするサイトなどで、悪意のあるコードや悪意のあるサイトをブロックします。
(https://support.brave.com/hc/en-us/articles/4402757598861-Brave-Shields%E3%81%A8%E3%81%AF より引用)
これらの機能はデフォルトで有効になっているのでインストールするだけで使えます。App StoreやGoogle Playなどからインストールするだけで難しい設定はなにも必要ありません。簡単に広告ブロックを始められるので非常におすすめです。
また、BraveはWindows、macOS、Linuxなどのデスクトップ環境、iOS、Androidなどのモバイル環境にも対応しておりデバイスを選ばず利用できます。さらに、同期チェーンという、デバイス間でブックマークや開いているタブを同期する機能もあり、デバイスをまたいで利用することも可能です。
ちなみに、このBraveはBrendan Eich氏というインターネットには欠かせないプログラミング言語JavaScriptを開発した人物が開発に関わっているブラウザだったりします。また、開発はオープンソースで行われており、以下でソースコードや開発状況を知ることができます。
このようなオープンソースソフトウェア(OSS)は、多くの開発者が開発に関わるため、基本的には透明性・信頼性が高いとされています。とはいえ、数年前にBraveがアフィリエイトコードを自動挿入するという事件もあったりするので(すでに修正済み)、いついかなるときも安心安全というわけではもちろんないです。ただ、OSSはこういった事象の原因が何でどのように修正されたのかをソースコードで(確認しようと思えば)誰でも確認できるので、そういった点で安心できると思います。
子供のiPhoneに入れる場合
App StoreではこのBraveは年齢制限指定が「17+」に指定されています。
子供のiPhoneにペアレンタルコントロールを設定している場合は、Appのコンテンツ制限を「17+」以上に設定しておかないとインストールできないため注意です。
最後に
私自身、ウェブサイトへ広告の設定を検討している立場なので、広告ブロックは懐には痛かったりするのですが、現状のネット広告の状況では自衛のため広告ブロッカーを使うのは仕方のないことなのかなと思っています。メディアに広告があること自体は別におかしなことではなく、たとえば適当な雑誌をとればたくさんの広告が掲載されています。ただ、現状ネット広告は不適切な広告が本当に簡単に表示されてしまうので、いつかこのような状況が改善されると良いなと思います。