子供のGoogleアカウントは作れる
Googleアカウントは子供が13歳未満であっても保護者が作成することができます。アカウントを作ると子供のメールアドレス(Gmail)が持てたりしていろいろ便利だったりします。

この子供用Googleアカウントは不適切な広告への対策にもなるのでとりあえず作ったほうがいいよという話です。
不適切な広告への対策
このサイトでも最近広告を表示させてもらってるのですが、サイト運営と広告は切っても切り離せない関係に(少なくとも現時点では)あると思ってます。そして、残念ながら現在の広告はどうしても不適切と感じるコンテンツが表示されてしまうことがあります。特に子供の目には入れたくないものが多いです。成人向けのものや、美容系の過剰なもの、怪しいサプリメントなどなど…
こういう広告への対策として、広告を配信する側が用意している仕組みを利用するというのが考えられます。そして、広告を配信する側として、大きなシェアを持つのがGoogleです。
マイアドセンター/パートナーの広告設定
Google広告を掲載する仕組みであるGoogle AdSenseを使用しているサイトには、たいてい以下のような文言がどこかににあります。
Google AdSenseでは、パーソナライズされた広告を配信するため、Googleなどの第三者配信事業者がCookieを使用することがあります。このパーソナライズ広告は、広告設定で無効にすることができます。
(ちなみに、このサイトではプライバシーポリシーに書いてあります。)
ここでいう広告設定の(一部)は、Googleのマイアドセンターで行うことができます。ここでは、Googleサービスで特定のジャンルの広告を制限したり、パーソナライズに使用される情報を制限したりできます。
(マイアドセンター からの引用)
また、そもそもパーソナライズ広告を無効にすることもできます。
でややこしいのですが、このマイアドセンター上で行える設定はGoogleサービス上で表示される広告のみに対する設定になります。Googleサービス以外だけど、Googleが提供している広告を配信する仕組みを使用しているサイトに対する設定がまた別にあります。
それが、パートナーの広告設定です。ここで、Googleと提携しているサイトやアプリでのパーソナライズ広告を有効/無効にすることができます。この辺りの詳細は、パーソナライズド広告の仕組み - Android - マイ アド センター ヘルプなどに書かれています。
ちなみに、マイアドセンターでパーソナライズ広告を無効にした場合は自動的にパートナーの広告設定でのパーソナライズ広告も無効になります。いいね!また、この広告設定はアカウントに紐づくようになっているので、他のデバイスでも同じ設定が適用され便利です。
13歳未満(18歳未満)は特別な対応がされる
Googleアカウントが13歳未満または18歳未満である場合、Google側が自動的に保護対策を行うことになっています。
まず、パーソナライズ広告は無効です。Googleサービスだけでなく、パートナーの広告設定の方も含めて無効です。そして、一部カテゴリーの広告配信が制限されます。たとえば、以下のような内容のものです。
(子どものための広告配信保護対策 - Google 広告ポリシー ヘルプ から一部のみを引用)
上記は一部抜粋で制限されるカテゴリーはまだまだあって、結構いろいろなカテゴリーが制限対象にされていることがわかります。また、13歳を境に制限される範囲も若干変わる(緩くなる)ようでした。たとえば、13歳未満のリストには「占星術」や「FPS」が書かれていたりするのですが、13歳以上のリストには記載がなかったりします。
こういった制限は引き続き上記から引用すると、
こうした制限は、YouTube、Google ディスプレイ広告、ディスプレイ&ビデオ 360 に適用されます。適用範囲は他のサービスにも徐々に拡大されます。
となっているようです。
この辺りの詳細な情報は、広告配信における子どもと 13 歳以上の未成年者の保護対策 - Google 広告ポリシー ヘルプにまとまっていたので、一読してみると良いのかなと思います。ちなみに、リンクのタイトルからも察しが付く通り、Googleは13未満を”子ども”と表記することが多いです。未成年者を指すわけではないのでちょっと注意です。
Googleアカウントがない場合
実はパーソナライズド広告の設定はGoogleアカウントがなくても可能です。Googleアカウントでログインしていない状態で広告設定へアクセスすると以下のような画面が出て設定することができます。
(広告設定(anonymous)より引用)
ただ、この設定はブラウザまたはデバイスに紐づくので、他のデバイスやブラウザでは設定が引き継がれないことに注意が必要です。
また、広告配信の制限も実は行われます。ただし、(おそらくなのですが)Googleアカウントで年齢が明確になっている場合と比較すると限定的です。デフォルトの広告の扱い - Google 広告ポリシー ヘルプから引用すると、
システムで 18 歳未満と示唆されるユーザーに対しては、既存のポリシーで配信を禁止している広告に加え、次の種類の広告についても配信を制限する場合があります(次のリストは、該当するすべての種類を網羅するものではありません)。 アダルト コンテンツおよびポルノ アルコール ギャンブル 衝撃的なコンテンツ
と書かれています。すべての種類を網羅するものではないと書かれていますが、13歳未満や18歳未満の保護対策と比較すると項目が少ないです。また、そもそも具体性に欠ける記載になっているが気になる…
この辺りを考慮していくと、特別な信仰がない限りは、ひとまず子供用にGoogleアカウントを作成しておくのが良いのかなと思います。
(正直)広告ブロックの導入もおすすめ
これまでの対策は、当然ながらGoogleが提供しているサービスやGoogleが配信する広告に対しては効果がありますが、その他に適用されるものではないです。そういう意味で効果は限定的ではあります。また、事実上未成年をターゲットに広告を配信していたなんてことも起こっていたりします。
そのため、広告ブロックを使うのも(現状の状況では)正直おすすめです。

ただ、広告ブロックも常に完璧というわけではないですし、Google広告は良く遭遇する広告でもあるので、Googleアカウントによる対策も併用して多層で対策するのが良いのではと思います。