子供の写真がめっちゃ増えていく
子育てをしていると子どもの成長を記録するためにも写真や動画が大量に生成されます。本当にめちゃくちゃ増えます。そして、これらは後から見返したいので、もれなくどこかに保存しておきたいです。
そうすると、どうしても必要になります…大量の写真と動画を保存するための巨大ストレージが。
iCloud写真は実質課金が前提
iPhoneユーザーにとって写真をクラウドへ保存する方法としてまず思いつくのはiCloud写真かなと思います。
iCloud写真を有効にしていると写真や動画がiCloudへ自動アップロードされるため非常に便利です。ただし、当然ですがiCloud容量を消費します。無料プランでは5GBまでしか保存できないので、子供の写真や動画を撮っていると容量はすぐになくなります。もちろん有料プラン(iCloud+)にアップグレードすれば容量を増やすことはできます。
(https://www.apple.com/jp/icloud/ より)
たぶん2TBは欲しい…かな?iCloud+はファミリー共有が使えたりと便利ではあるのですが、写真や動画の保管場所として継続的に入ることを考えるとトータル金額はそれなりにかかるわけで、気軽にははじめられないですよね。
無料プラン(5GB)ではどう考えても容量が足りないので、基本的にiCloud+に入らない場合iCloud写真は無効にしておくのがおすすめです。
共有アルバムという選択肢
iPhoneでは、iCloud写真とは別に、共有アルバムという機能も使うことができます。
この共有アルバム名前からして共有機能が売りのように思いますが、実は以下のような説明書きがあります。
共有アルバムの写真とビデオは iCloud に保管されますが、iCloud ストレージの消費量としては算入されません。
iCloudストレージの消費量としては算入されない…だと…?これはつまり、共有アルバムに保存した写真や動画は無料プランであっても5GBの制約を受けないということです。個人のiCloudストレージ容量を気にせずに撮った写真や動画をかたっぱしから共有アルバムにぶち込めます。さらに、一度共有アルバムに追加しておけばiPhoneの内部ストレージから削除しても画像や動画は共有アルバムに残るため、iPhoneのストレージ容量も気にする必要がなくなります。
共有アルバムさん、共有機能はもはやわきに置いといて、写真や動画の保存先として優秀すぎます(ちなみに共有機能もAppleデバイス間ではちゃんと便利です)。
共有アルバムの注意点
写真や動画の保存先として非常に優秀な共有アルバムですが、もちろん良いところばかりではなくちょっと注意しておくべき点もあります。
容量無制限というわけではない
共有アルバムでは、iCloudストレージは確かに消費しないのですが、共有アルバムの最大数等に制限があります。具体的には以下の通りです。
- 1人のオーナーが共有できる共有アルバムの最大数:200
- 1人のユーザが参加できる共有アルバムの最大数:200
- …
- 1つの共有アルバムで参加者全員が投稿できる写真とビデオの合計枚数:5000 件
(共有アルバムの制限 - Apple サポート (日本) より)
簡単に言うと、200 × 5000件 = 最大100万個まで写真や動画を共有アルバムに保存できます。かなりの数字ではありますが、容量無制限というわけではなく、撮りまくればいつかはいっぱいになります。
ファイルは圧縮される
共有アルバムに追加された写真や動画は、元ファイルではなく、圧縮されたファイルになります。具体的には以下のように圧縮されます。
共有した場合、写真は長辺が最大2048ピクセルに縮小されます。例外として、パノラマ写真の最大幅は5400ピクセルになります。100MB以下のGIFを共有できます。 … ビデオは最長15分、画質は最大720pで配信されます。
(共有アルバムの制限 - Apple サポート (日本) より)
オリジナルの画質を保ちたい場合は、共有アルバムではなく、iCloud写真など別の方法で保存する必要があります。
自動アップロードできない
これが結構痛いのですが、共有アルバムはiCloud写真のように、撮った写真や動画を自動アップロードするような機能がありません。そのため、写真や動画を撮ったら1つ1つ手動で共有アルバムへ追加していく必要があります。
写真や動画のバックアップを取るという観点ではかなり不便です。また、自動アップロードされていれば内部ストレージが圧迫してきたら割と何も考えずに適当に削除して内部ストレージを解放できるのですが、手動アップロードの場合は「どこまでアップロードしてたか」を意識する必要があるので結構ストレスだったりします。
いやまあ本来は「共有」アルバムなわけで、自動アップロードがないのは何も不思議ではないんですけどね。
デバイスを選ぶ
これも慎重に考えたほうが良いと思うのですが、この共有アルバムは基本的にApple製品限定での使用になります(共有アルバムだけでなくiCloud写真も…というかAppleのサービスはだいたいそうですが)。正確には、「公開Webサイト」という機能を有効にすれば、割り当てられたリンクへアクセスすることでデバイスを問わず(Androidであっても)写真や動画を見たりダウンロードしたりすることはできます。
ただし、このリンクからは写真や動画の追加ができません。今回は、共有アルバムを単にストレージとみなして使おうとしているので、これは結構問題です。たとえば、iPhoneからAndroidに乗り換えると保存先をまた検討しなくてはいけません。
GoogleフォトやAmazon Photosなどのサービスであればデバイスの制約がないのでこのような心配がないので悩みどころです。
おすすめ?の使い方
便利ではあるもののくせのある共有アルバムですが、おすすめというか2024年9月時点の私の使い方としては以下のような感じです。
iPhoneで統一する
Appleに魂を売りましょう。
いや~共有アルバムを使うならこれはどうしようもないです。相当なことが起こらない限りはAndroidに浮気せずiPhoneにする覚悟をしましょう。そうしないと、スマホを変更するたびに写真や動画を移行させるコストを払う可能性が出てしまいます。莫大な数の写真や動画がある場合(子育て世帯にはたいていある)この移行コストはかなり高いです。
でどうせなら家族全員でAppleに魂を売りましょう。家族間で共有アルバムを作れば、共有アルバムの本来の機能である共有機能を活用することができます。共有アルバムに個人用のアルバム(バックアップあるいは内部ストレージの節約のため)と家族用アルバム(共有のため)の2種類を作成しておいて保存先を使い分けるのがおすすめです。
iPhoneは日本国内では流通量も多いですし数世代前のモデルであれば結構安い価格で手に入りますし、また写真関連以外でもApple製品間で使いやすい機能がたくさんあるので、家族でiPhoneを使うのは悪くない選択だと思います。Appleはこういう囲い込み本当に上手いですね…
別サービス(Amazon Photos)と併用する
共有アルバムの不満点として、容量無制限ではない点と自動アップロードができない点がありました。そこで、この辺りを補完するような別サービスと併用するのがおすすめです。私はAmazon Photosと併用して使用しています。
写真はAmazon Photos(容量無制限かつ自動アップロード)で管理し、動画は共有アルバム(ファイル数制限ありかつ手動アップロード)で管理するという使い分けをしています。
写真は連写するとファイル数が多くなりがちで、ファイル数制限(容量ではない)がありかつ手動アップロードの共有アルバムと少々相性が悪いです。そこで、写真に関しては容量無制限で自動アップロードもできるAmazon Photosが非常に使い勝手がよく使用しています。
逆に動画に関しては、Amazon Photosは容量制限があるため、これを補完する形で共有アルバムを使用しています。動画は、写真と比較してファイル数が少なくなる傾向が(私の場合は)あるので、ファイル数制限のある共有アルバムと相性がよくアップロードが手動でもそこまで苦になりませんでした。
Amazon Photos(写真)と共有アルバム(動画)の併用は結構おすすめなので、ぜひ試してみてください。ただし、写真と動画の管理が別になるという大きな弱点がありますが…そこは許して(我が家では許してもらいました)。