こども誰でも通園制度
2026年度から「こども誰でも通園制度」が全国で始まるみたいです。
何よりのポイントは親の就労要件を問わず利用できる点です。通常認可保育園に入れるには「保育を必要とする事由」つまりほとんどのケースで「親が働いていること」が必要ですが、この制度ではそれが求められません。
この制度は、
こども誰でも通園制度は、こどもの成長の観点から、「全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な成育環境を整備する」ことを目的としている。
(こども誰でも通園制度の実施に関する手引(PDF/1.6MB)より)
とあるように、家庭だけでは得られない様々な経験を通して子供の成長を促すことを目的とした制度のようです。こういった点で一時預かりと区別されています。
ただし、対象は生後6ヶ月〜満3歳未満で、利用時間は月10時間までと限られています。
自治体・事業所によって利用方法が全然違う
この「こども誰でも通園制度」、全国で(一応)一律で始まるわけですが、その利用パターンは自治体や事業所によってかなる異なることになりそうです。
たとえば、事業所は以下に分類されて子供が置かれる環境も異なります。
- 余裕活用型:空き定員の枠を活用して受入れる方式
- 一般型
- 在園児合同実施:定員を別に設け在園児と合同で実施する方式
- 専用室独立実施:定員を別に設け専用室で実施する方式
- 独立施設実施:定員を別に設け独立施設で実施する方式
受け入れる年齢も異なります。
受け入れるこどもの年齢、時間枠は、適切な環境と体制を提供できることを前提とした上で、事業所の実情に応じ設定します。
(こども誰でも通園制度の実施に関する手引(PDF/1.6MB)より)
利用パターンとして以下の2つが想定されています。
- 定期利用:一定の曜日・時間帯に定期的に利用するパターン
- 柔軟利用:必要に応じてスポット的に利用するパターン
これも異なります。
利用パターンの設定に当たっては、それぞれの特徴や留意点を念頭に、地域の状況等を踏まえ、自治体と事業者が相談の上、利用方法を選択したり、組み合わせて実施したりするかなどについて検討します
(こども誰でも通園制度の実施に関する手引(PDF/1.6MB)より)
たとえば、定期利用しか対応していない自治体というのもあるようです。
自治体によって待機児童が多い地域もあれば少ない地域もあるし、保育施設の数や空き状況も異なるでので、利用方法が全然違うのでこればっかりはどうしようもないのかなと思います。利用者側から情報収集していく必要がありそうです。
こども誰でも通園制度総合支援システム
この制度でちょっと面白いのが、利用者・自治体・事業所の三が使える「こども誰でも通園制度総合支援システム」というオンラインプラットフォームが用意されることです。
こういうシステムが自治体で共通して用意されるのって結構珍しい気がします。
利用者はシステムを通じて、利用申請(一部自治体のみオンライン対応しているよう)、事業所の検索、予約までできるみたいです。便利そうです。
こういうの「こども誰でも通園制度」だけでなく、通常の保育園の入園申請や一時預かりの予約などもできるようになればいいな~とか思ったりします。
活用できそうなシチュエーション
子供の成長を促すことを目的とした制度なので、とくにシチュエーションを限定する必要もなく、連れていきたいと思えば連れていけばいいんだと思います。ただ、あえて活用できそうなシチュエーションを考えてみると以下のようなものがありそうです。
プレ慣らし保育
慣らし保育(登園)はやっぱり大変です。
なので、はやめに保育園(幼稚園)という場に慣れておくための「プレ慣らし保育」として利用してみもいいかもしれません。月10時間の枠を使って、週に1回、2.5時間程度預ける計算になりますが、これを数ヶ月続けることで、子どもがある程度環境に慣れることができる…かもしれません。もちろん、頻度が少ないのでなかなか慣れないというのも十分ありそうです…難しい。
あとは、この期間をこどもと合う事業所を探す期間と捉えることもできるのかもしれませんね。実際に保育園や幼稚園に通わせてから転園するようりは、この期間に試して合わなければ別のところを探すというのもいいかもしれません。
里帰り出産にも使える
で、以外だったのが、里帰り出産にも活用できるみたいな点です。ちゃんと手引にも書いてあります。
里帰り出産におけるきょうだい児の利用等について、柔軟利用を活用することが考えられます
(こども誰でも通園制度の実施に関する手引(PDF/1.6MB)より)
これまでは「一時預かり」で対応することが多かったと思いますが、「こども誰でも通園制度」でも対応できるようになるのは良いですね。というのも「こども誰でも通園制度」の利用料は用料は1時間当たり300円程度が標準とされているので、(おそらく)一時預かりよりはリーズナブルなケースが多いと思います。
ただ、利用時間が月10時間までと限られているので、「一時預かり」と併用するみたいなケースが増えるんじゃないかなと思ったりしています。