源内にAIエージェント、まずは政府職員向け
デジタル庁がガバメントAI「源内(げんない)」でAIエージェントを作成・実行できる環境の提供開始を発表しました。
源内は、政府職員が業務で生成AIを使うための環境です。今回の対象は約18万人の政府職員で、自分の業務に合わせたAIエージェントを作り、調査や文書作成などの複数の作業をまとめて進められるようにする取り組みです。
今回提供される環境と、自治体・民間向けの公開予定
今回の発表には、提供時期の異なる二つの環境と、オープンソース版の公開予定が含まれています。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年10月20日から順次導入 | 政府職員が手軽にAIエージェントを作成・実行する「エージェントチャット」 |
| 2026年12月ごろまでの導入を目標 | 政府職員が高度なAIエージェントを構築・実行する「源内工房」 |
| 2027年2月ごろに公開予定 | 両環境を含む「源内OSS Ver.2.0」。地方自治体や民間事業者などでも利用・改変・再配布が可能に |
出典:デジタル庁の提供開始発表。12月と翌年2月は、発表時点の目標・予定です。
源内の一部は、すでに2026年4月にオープンソースとして公開されています。2027年2月は、エージェント機能を含むVer.2.0の公開予定ということですね。
将来、住民の行政手続きにもAIエージェントを使う計画はある?
源内の発表とは別に、2026年7月21日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」には、AIエージェントが住民に必要な行政サービスを提案し、手続きを完結できる社会を目指す方針が記載されています。
マイナポータルとの接続基盤は2027年度中が目標
具体的には、外部のAIエージェントからもマイナポータル内のサービスを利用できるよう、2027年度中を目途に接続基盤の構築を目指すとしています。
出典:重点計画本文16ページ「マイナポータルの利便性向上・利用拡大等」。
つまり、住民向けの行政サービスとAIエージェントをつなぐ準備も、具体的な目標に入っています。ただし、ここで示されているのは接続基盤を整える時期だけで、実際のサービスが始まる時期は未定です。
出産に伴う手続きの自動化も将来像に
子育てに関係するところでは、同じ計画の本文11ページ・脚注25に、出産などをきっかけに、申請する人の側と行政の側のAIエージェントが連携し、入力や審査などの作業の大部分を自動で完結させる将来像が示されています。
出典:重点計画本文11ページ・脚注25。
これを支えるデータ連携についても、出生届を出すと、児童手当などの関連手続きに必要なシステム連携が自動で進む環境を目指しています。2026年度から検討を進め、2027年度以降の早期実装を目指す方針です。
出典:重点計画本文13ページ「自治体フロントサービス・業務システムに係るデータ連携の高度化」。
中でも使えば外にも広がりそう
今回の発表は政府職員向けの利用環境の話ですが、やっぱり使ってもらってこそ、我々利用者にとっても使いやすいAI関連サービスが出来上がってくるんじゃないのかなと思っています。
ぜひ行政手続きなどにも応用していったりしてもらえると嬉しいです。
ちなみにこういう取り組みは世界初の試みの試みらしいです。
当庁の調査によれば、先進的なAIコーディングエージェント(自然言語の指示に基づき、コードの生成・修正、ファイル操作、コマンド実行、テスト等を自律的に進めるAI)に相当する高度なAIエージェント利用環境を、専門職員に限らず一般の職員も日常業務で利用できる政府共通基盤として、約18万人規模で導入する取組は、世界初の試みとなります。
出典:デジタル庁の提供開始発表。
すごいですね。